人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。▽もと仏教語。行為の善悪に応じて、その報いがあること。現在では悪いほうに用いられることが多い。「因」は因縁の意で、原因のこと。「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いのこと。
- 出典
- 『大慈恩寺三蔵法師伝だいじおんじさんぞうほうしでん』七
- 句例
- 因果応報とあきらめる
- 用例
- 月日を経るに従い、これぞまさしく因果応報の戒めなるべくやと、自然に観念いたすように相成り申し候。<永井荷風・榎物語>
- 類語
- 悪因悪果あくいんあっか 悪因苦果あくいんくか 因果報応いんがほうおう 前因後果ぜんいんこうか 善因善果ぜんいんぜんか